その世界的パイオニアであるダンスカンパニー“アミキ”の公演記録。
【目次】 |
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解説 |
第1巻 ジャーニー トゥー ケーテ |
第2巻 リュック・ブリック |
第3巻 ヒルダ |
第4巻 ピーシーズ2 |
第5巻 20/20 |
第6巻 タイム・ステップ |
第7巻 フリークス フロム ザ スカイ |
第8巻 星のない夜に |
第9巻 ウルフス エレジー |
第10巻 エレジー |
関連事項 |
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解説
アミキ ダンス シアタ- カンパニーは、1980年に創始されたロンドンを拠点とする、障害者と健常者の統合されたダンス カンパニーです。振付・演出のヴォルフガング・シュタンゲのもと、1年に1作品のペースで新作を発表しています。
アミキの理念は、障害をもっていても、いなくても、その人の個性を認め、学び合うことで、ダンスを作っていくというものです。障害者が参加しているといえば福祉的な活動、そんな既成概念を覆し、アミキは全く新しい芸術の形態を確立しました。
そんなパイオニアとしての活動、作品は世界に認められ、映画「ガンジー」「シンドラーのリスト」で知られる名優、ベン・キングスレーが顧問を務めています。
第1巻 ジャーニー トゥー ケーテ
アミキの思想を浮き彫りにするドキュメンタリー
1995年春、アミキはベルリンへと旅立ちました。ドイツの女性画家ケーテ・コルヴィッツの生涯を描いた「リュックブリック」を上演するためです。
カメラはヒースロー空港から始まり、公演のハイライトシーン、バック・ステージ、旅の様子、そして同時にケーテの生涯を追っていきます。そこから浮き彫りにされるのは、アミキの芸術性の高さはもとより、アミキの理念、思想です。
出演: | アミキ ダンス シアター カンパニー |
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声の出演: |
ウタ・小平・シュンプ、野中 剛 |
制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / 白黒 / ステレオ / 52分 / 1996年度作品 |
第2巻 リュック・ブリック
永遠の名作舞台。
「リュックブリック」は、二つの大戦の間を生きたドイツの女性画家、ケーテ・コルヴィッツの生涯を描いたものです。
虐げられた労働者、戦争で息子を亡くした母たち、子どもたち・・・。アミキはそんな彼女の作品をダンスで表現していきます。
コルヴィッツの芸術は、虐げられた人々、労働者階級に深く共鳴しています。それは同情ではなく、コルヴィッツ自身が彼らを美しいと感じたからです。
舞台「リュックブリック」も同じです。舞台で踊る障害をもつ人々の動き、存在はただただ美しく、観る者の胸を打ちます。そこには障害をもつ人など存在しません。
ビデオ「リュックブリック」は、そんなアミキの傑作舞台を、完全収録したものです。
出演: | アミキ ダンス シアター カンパニー |
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振付: | ヴォルフガング・シュタンゲ |
収録: | 1995年4月19~23日 / アカデミー・クンスト(ベルリン) |
制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / カラー / ステレオ / 87分 / 1995年度作品 |
第3巻 ヒルダ
第3巻 ヒルダ
その波乱の人生。
1905年、オーストリアに生まれたヒルダ・ホリガーは、10代でモダンダンス界に衝撃的なデビューをしました。しかしヒトラーから逃れるためにインドへ。彼女以外の家族はすべて強制収容所に送られてしまいます。
インドではイスラムとヒンズーの内戦が激化し、それを逃れるためにイギリスへ。彼女の人生は、時代に翻弄され続けました。しかし、彼女はダンスをやめることはありませんでした。
リンゼイ・ケンプやヴォルフガング・シュタンゲのダンスの師であるヒルダ。動物の動きや自然からインスピレーションを受ける彼女のダンスは、常に独創的で色あせることはありません。そこには、生きるものへの愛が込められています。
ヒルダの弟子であるヴォルフガング・シュタンゲがアミキと共に、彼女に捧げた作品が「ヒルダ」です。ビデオ「ヒルダ」は、その公演を完全収録したものです。
出演: | アミキ ダンス シアター カンパニー |
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振付: | ヴォルフガング・シュタンゲ |
収録: | 1996年 3月20~23日 / リバーサイド スタジオ(ロンドン) |
制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / カラー / ステレオ / 80分 / 1997年度作品 |
第4巻 ピーシーズ2
第4巻 ピーシーズ2
「ピーシーズ2」は、ヴォルフガング・シュタンゲを含む5人のアミキのメンバーが振り付けをした、5編のオムニバス ダンス短編集です。今回で2度目になるこの試み、振り付けを担当する者の中には、知的障害や視覚障害といった個性の持ち主がいることも、アミキならではです。
違う個性が織りなす5色のハーモニー。それぞれの作品が無垢な輝きを放っています。他のダンス カンパニーには真似のできない、アミキならではの作品です。
ビデオ「ピーシーズ2」は、その公演を完全収録したものです。
出演: | アミキ ダンス シアター カンパニー |
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振付: | キャロル・ブリトン / トーマス・カンペ / パトリシア・ドーディー / ジェーン・E・ホール /ヴォルフガング ・シュタンゲ |
収録: | 1999年6月17~19日 / リリック・シアター(ロンドン) |
制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / カラー / ステレオ / 88分 / 1999年度作品 |
第5巻 20/20
第5巻 20/20
アミキ創立20周年を記念して作られた作品が、この「20/20」です。脚本に女流作家ジュリア・パスカル、パペット制作 に“ショックヘッドピーター”のジュリアン・クロウチ、主役に歌手バーブ・ユンガーを迎え、今までのアミキ作品とひと味違う作品になっています。アミキ芸術の新しい地平といえるでしょう。
戦争に苦しむ人々、差別される障害者、洗脳されるジプシーなど、「20/20」が描くのは、マイノリティーの目から見た20世紀です。バーブ・ユンガー のパワフルな歌にのって、痛烈な皮肉と現代社会への警告が描かれます。
ビデオ「20/20」は、そのベルリン公演を完全収録したものです。
出演: | アミキ ダンス シアター カンパニー |
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脚本: | ジュリア・パスカル |
パペット: | ジュリアン・クロウチ |
振付: | ヴォルフガング ・シュタンゲ |
収録: | 2001年10月26~28日 / アカデミー・クンスト(ベルリン) |
制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / カラー / ステレオ / 66分 / 2002年度作品 |
第6巻 タイム・ステップ
第6巻 タイム・ステップ
『ブレイキング・アウト』
脳性麻痺であるビル・ロビンスと、アミキの教育担当コルム/ギャラガー モノよる共同振付作品。身体という名の牢屋からの脱出。ビル・ロビンスの心の葛藤を表現したパワフルな作品です。
『無題』
知的障害を持つキャロル・ブリテンが振り付けた作品。音楽を愛するキャロル。友と踊り、形や模様と戯れます。
『タイム・ステップ』
芸術監督、ヴォルフガング・シュタンゲによる振付作品。アミキ最高齢のメンバー、マージョ リー・クロフォードは、第二次大戦中、彼女は慰問団のダンサーとして、ジョゼフィン・べーカーなど当時の有名人たちと共に、軍事工場、戦地などを転々としま す。 波乱に満ちた彼女の人生を、ダンスによるおとぎ話として綴っていきます。
ビデオ『タイム・ステップ』は、上記公演を完全収録したものです。
出演: | アミキ ダンス シアター カンパニー |
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振付: | ビル・ロビンス / コルム・ギャラガー / キャロル・ブリテン / ヴォルフガング ・シュタンゲ |
収録: | 2003年6月27,28日 / リリック・シアター(ロンドン) |
制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / カラー / ステレオ / 68分 / 2003年度作品 |
第7巻 フリークス・フロム・ザ・スカイ
第7巻 フリークス・フロム・ザ・スカイ
あふれ出す涙を止めることができなかった。 - ヴォルフガング・シュタンゲ -』
アミキ ベルリン ツアーのドキュメンタリー。 2001年10月。アミキは『20/20』公演のため、ベルリンに降り立ちました。 同時多発テロ直後のヨーロッパ。空港に 着くやいなやアミキは四方に散らばり、ベルリンの街を歩き始めます。観光をするのでもなく、ショッピングをするのでもなく、ただただ歩き続けます。地下鉄 に乗り込むアミキ、一休みして居眠りするアミキ、ショッピングセンターで踊りだすアミキ。そんなアミキの姿に、『20/20』ベルリン公演のハイライト シーンがインサートされていきます。 シンプルな構成の中から、アミキの存在理由、存在価値が力強く浮かび上がります。 『フリークス フロム ザ スカイ』は、アミキのベルリン ツアーを追ったドキュメンタリーです。
出演: | アミキ ダンス シアター カンパニー / バーヴ・ユンガー |
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制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / カラー / ステレオ / 47分 / 2002年度作品 |
第8巻 星のない夜に
第8巻 星のない夜に
アミキの創造性は、宇宙へと旅立つ。
アミキ創立25周年を記念して作られたのが、「星のない夜に」です。 長年のメンバー、パイアスの想像力は、アミキを宇 宙へと旅立たせます。 美しさの星、怒りと不安の星、サポートの星、拒絶の星・・・。様々な星をめぐりながらアミキは、人間と人間のあり方について模索して いきます。健常者と障害者の統合に関する理想と現実。
アミキが長年のテーマとするそんなシビアな問題を、アミキはファンタジーの中に表現していきます。また、これまでの作品の名場面(振付)を盛り込み、ゲストにオーストラリアのオペラ歌手、ウェンディ・グロースを迎えるなど、アミキの舞台を洗練されたもの にしていす。 創立25周年記念にふさわしい内容です。
ビデオ「星のない夜に」は、その舞台公演を収録したものです。
出演: | アミキ ダンス シアター カンパニー / ウェンディ・グロース |
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振付: | ヴォルフガング・シュタンゲ |
収録: | 2005年 6月10,11,13日 / リリック・シアター (ロンドン) |
制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / カラー / ステレオ / 75分 / 2005年度作品 |
第9巻 ウルフス エレジー
第9巻 ウルフス エレジー
インタヴュー、新作舞台、バックステージを通して、
その本質に迫るドキュメンタリー。
アミキ ダンス シアター カンパニーの作品は、代表作「リュックブリック」から一貫して、母の悲しみや苦しみをモチーフとして扱って来ました。2007年のアミキの新作「エレジー」は、子供を失った6人の母に関する物語です。
なぜ母がモチーフなのか? 「それは、ぼく自身の母親の苦しみが強く影響している」芸術監督ヴォルフガング・シュタンゲ氏はそう言い、重い口を開き始めます。幼年期に遡る母の思い出は、彼の創作活動の根幹をなすものであり、障害者と健常者によって統合されたカンパニー、アミキの存在へと深く繋がっていきます。また同時にシュタンゲ氏は、障害を持ったメンバーへの演出例などを語り、アミキにおけるユニークな創作プロセスにも言及します。
様々な個性を統合して新しい芸術の形を創造するアミキ。アミキは、母親のようにメンバーを包み込み、劇場空間は、そんなアミキを母親のように包み込んでいく。アミキの作品は新しい芸術の形ではなく、本来あるべき芸術の姿の一つなのかもしれません。 ビデオ・ドキュメンタリー「ウルフス エレジー」は、ヴォルフガング・シュタンゲ氏へのロング・インタヴューを主軸に、バックステージ、新作舞台を通して、芸術家シュタンゲ氏とアミキの本質を紐解いていく作品です。
出演: | ヴォルフガング・シュタンゲ / アミキ ダンス シアター カンパニー |
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制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / カラー / モノラル / 78分 / 2007年度作品 |
第10巻 エレジー
第10巻 エレジー
すべての母に捧げる、アミキによる母への哀歌(エレジー)。
アミキ ダンス シアター カンパニーの作品は、代表作「リュックブリック」から一貫して、 母の悲しみや苦しみをモチーフとして扱って来ました。
2007年のアミキの新作「エレジー」は、子どもを失った6人の母に関する物語です。 麻薬中毒の末、息絶えた二十歳の女性。 ギャング抗争の流れ球にあたり命を落としてしまう、ジャマイカ移民の少女。
低賃金で働き続け、仕事場で事故死する 中国からの密航労働者の青年。
親に決められた結婚に逆らい、自死するパキスタンの女性。
売春業者に騙され売春させられ、逃げようとして殺されてしまうラトビアから来た女性。
自宅から逃げ出した自閉症の青年、さまよった挙げ句、ホームレスの中で息絶える。 社会の底辺で生きる人々の死、そして、それぞれの母の悲しみ、苦悩。
アミキはダンスでそんな母たち、底辺で生きる人たちに哀歌(エレジー)を捧げます。
ビデオ「エレジー」は、そんなアミキの舞台公演を完全収録したものです。
出演: | アミキ ダンス シアター カンパニー |
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振付: | ヴォルフガング・シュタンゲ |
収録: | 2007年 6月7、8、9日 / リリック・シアター (ロンドン) |
制作・著作: | 有限会社ランドスケープ |
監督: | 野中 剛 |
<日本語字幕> DVD / カラー / モノラル / 66分 / 2007年度作品 |
関連事項
>>ヴォルフガング・シュタンゲ・プロフィール
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