森田療法ビデオ全集 第1巻
生きる

森田療法入門の定番として、長年愛され続ける作品。画質を向上させたデジタル・リマスター版DVD。いつの時代にも変わらない森田療法の基礎と本質を紹介します。

予告編



推薦

土居健郎(精神科医 / 著書「甘えの構造」)
田代信維(精神科医 / 九州大学名誉教授・元森田療法学会理事長)
渡辺利夫(経済学者 / 著書「神経症の時代」)



推薦の言葉

 この度関係者の努力により森田療法がビデオ化されたことを心から慶賀したい。私は早速見せて頂いたが、大変良く出来ている。
 解説者の役を務めた藤田千尋医師や患者代表として登場された方々の演技ならぬ演技に感心した。
  しばしば背景に出てくる自然の情景、特に川の快い流れは森田療法の真髄を象徴する。西洋に起源を持つ精神療法がすべて室内で行われるのに対し、ひとり日本で起きた森田療法のみは自然との関わりを重んじるからである。
  私は森田学派の徒ではないが、森田療法には学ぶべき多くのものがあると信ずる。このビデオは神経症的悩みを持つ者には、森田療法を受ける受けないに拘らず、非常に役立つだろう。もちろん広く精神医学を学ばんとする者にも参考となる。それは凡百の参考書に勝るのである。   

土居健郎(精神科医 / 「甘えの構造」著者)
        


解説

 映像だから伝わる森田療法
  森田療法ビデオ全集の第1巻にあたる本作は、森田療法の総論。森田療法の本質を分かりやすく紹介します。
 言葉で伝える書籍とは違い、映像で伝えることによって、言葉では伝わりにくい森田療法の肝心の部分、いつの時代にも変わらない森田療法の基礎と本質を伝えようとするDVDです。
 長年にわたり当事者の方々にご愛顧いただいているだけでなく、医大、大学心理学部の授業でも使用され、森田療法入門の定番として定評をいただいています。

 よりよく生きたい!
 不安障害で悩むってそういうこと
 森田療法における回復(治癒)は、経験や体験などにより身体を通して理解してゆくもの(体得)とされます。それは非言語的な体験であり、言葉にすることが中々難しいと言われます。
 森田療法の本質はとてもシンプルなものですが、それ故、言葉では伝えにくく、その思想や言葉によって誤解や混乱を生じやすいのかもしれません。(>>コラム「森田療法。その治療論明確化の難しさ、誤解と混乱」)
 巷に森田療法に関する入門書、解説書が溢れているのは、そんな言語化しにくい森田療法の本質部分を、なんとか言葉にして伝えようと それぞれの治療者・体験者が、それぞれの言葉(解釈)で伝えようとしているからなのでしょう。

 1998年、映像で森田療法を伝えようとするプロジェクトが、故岡本常男氏(メンタルヘルス岡本記念財団・理事長)と弊社、㈲ランドスケープによってスタートしました。 それが「森田療法ビデオ全集」です。 
 例えば、ゴルフのスイングを学ぶ時、 言葉による教則本よりも、実際のスイングの様子を収めた映像解説の方がより説得力があります。
 百聞は一見にしかず。
「森田療法ビデオ全集」は、映像、特にドキュメンタリーで伝えることによって、森田療法の肝心の部分(本質)を伝わりやすくしようとするDVDです。

 「第1巻 生きる」では、森田用語(専門用語)を極力排し、映像によって森田療法の基礎と本質を分かりやすく紹介しています。  

作品は3つのパートから構成されています。 
① 不安障害(神経症)経験者8名へのインタビュー 
② 精神科医 藤田千尋による森田療法に関する解説 
③ 現在進行形で対人恐怖に悩む青年のドキュメンタリー 

① 体験者へのインタビューでは、パニック障害、強迫性障害、吃音、胃腸神経症、対人恐怖など、8名の不安障害体験者たちが、過去に辛い症状を体験した場所と、現在 回復(治癒)してイキイキと生活する場所の2箇所で自身の体験を語ります。 
 過去の場所では、症状や不安は心の中の異物として突然発生したのではなく、それぞれの生きる境遇の中から、必然的(自然)に発生したことが語られます。そして現在の場所では、治癒の過程で体験する、自己受容のプロセスが語られます。 
 また、8名の中には、入院森田療法体験者が2名おり、入院森田療法を受けた際の貴重な体験も語られます。 
 8名の体験者の方は、森田用語で自分の体験を説明するのでなく、自分の言葉で体験を語ります。

② 解説を務める精神科医 藤田千尋は、入院森田療法と外来森田療法に精通し、治療者の間では理論家として一目置かれる、森田療法界の巨匠です。 
  藤田は、「神経症(不安障害)は、よりよく生きたいと強く願う気持ちの反映」と強調します。そして、言葉自体にとらわれやすい森田用語を極力使用せず、「気づく」「気づかう」という平易な言葉で、不安障害(神経症)のからくりと森田療法を分かりやすく解説します。 

② 現在進行形で対人恐怖に悩む青年のドキュメンタリーのパートでは、青年A氏(仮名)が、心の葛藤を、行動で乗り越えていく姿を追います。
  中学、高校と不登校だったA氏は、独学で大学検定を取り、見事大学に入学します。しかし大学生活でも対人恐怖に直面し、結局大学を中退してしまいます。 
 カメラは、大学中退後の彼の不安、翻訳家をめざして翻訳学校に行ってみたいという夢、しかしまた人と接するのが怖い・・・という心の葛藤、そして行動でそんな葛藤を乗り越えていく姿を追います。 

「第1巻 生きる」は、そんな悩みに葛藤しながらも それを乗り越えようと、ひたむきに生きるA氏の姿を主旋律に進んでいきます。 
 森田療法入門の決定版ともいえるDVDです。
(弊社、ランドスケープで販売しているものは、良質な画質のデジタル・リマスター版DVDになります)。





作品の内容

 
1)気づき

 過去に不安障害(神経症)を・克服された方々が、自身の症状への「気づき」体験(症状の発症)について語ります。  
 そして藤田医師が、症状への「気づき」について解説します。


 2)気づかう
 気づいた症状に対して、どのように気に病み、どうはからったか(症状の固着化)という、症状への「気づかい」に関して、体験された方々が自身の経験を語ります。
 そして藤田医師が、症状への「気づかい」(症状の固着化)について解説します。

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3)心の性質  
  体験された方々が、ご自身の性格について語ります。  
 そして藤田医師が、不安障害(神経症)を発症させる人に共通した性格特性について解説します。


  4)森田療法  
 入院森田療法に関して、藤田医師がその概略を解説します。  
 そして、入院療法を過去に体験し治癒された2名の体験者の方々が、自身の入院森田療法体験を語ります。

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 5)症状は消えないけれど
  森田療法での指導(症状はそのままに、やるべきこと、自分の本当に望む行動をする)の中、治癒への道のりで感じた心模様に関して、体験者の方々が語ります。  
  そして、治癒するためにすべきこと、治癒プロセスについて藤田医師が解説します。


 6)第二の気づき  
 治癒してから気づいたことを、体験者の方々に語っていただいています。  
 そして、治癒に関しての藤田医師により解説。 上記1)〜6)には、現在進行形で対人恐怖に悩む青年に関するドキュメンタリー・パートが、作品の主軸として挿入されています。  
 対人恐怖の症状に悩む青年が、症状を乗り越え、自分の夢に向かった新たな生活への一歩を踏み出していく姿を紹介します。  

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批評記事


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NPO法人 生活の発見会 発行 「生活の発見」1999年9月号
評者:中村敬(精神科医)


  ↓クリックで拡大されます。

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クレジット


出演:  藤田千尋、不安障害(神経症)体験者の方々
製作: 岡本常男(公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団)
医学監修: 丸山 晋(精神科医)
撮影・録音: 田山 滋 
協力: 公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団、NPO法人 生活の発見会
制作・著作: 有限会社ランドスケープ
編集・監督: 野中 剛
DVD / 4:3 / カラー / ステレオ / 90分 / 本体価格:4,800円(税抜)
オリジナル版:1999年、DVD版:2016年度作品



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