【目次】 | |
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1 | Top |
2 | 寄せられた感想 |
3 | 監督の立場から |
4 | 脚註 |
5 | 関連事項 |
6 | DVDの仕様・ご購入 |
◯ダンス指導者
・「座る→立つ→歩く」の流れがとてもスムーズでやりやすい。
・エクササイズの効果や説明がとてもいい。こういうものは今までに見たことがない。普段何気なくやっている運動に説得力が伴い、指導者が自信をもって取り入れられる。
・ダンス遊びの3段階がわかりやすい。
・とっかかりがみつかり、ゼロから考えなくていい。その中からピックアップして「今日はポーズやってみよう」と選択して、指導プログラムを構成できる。
・DVD の解説すべてがとてもいい。
・ファイルをつかったところで、時間の経過がみられ、参加者の変化が映し出されているのがいい。「こんな感じに変化するんだ」と希望がもてる。
◯理学療法士
・ダウン症の人たちがとても楽しそうに動いている映像がとても素敵。
・音楽をつかったり、からだ遊びで一緒に動くことで動くことが億劫な彼らでも楽しく動いてもらえそう。
・「後ろ歩き」を加えてはどうか。
◯スクールカウンセラー
・内容が多い。初級だけで一巻でもいいくらい。
・見本講師2人というのが違和感。講師とダウン症の生徒での見本を見てみたい。
・見本と実際との比較ができていい。指導法のいいヒントになる。
・エクササイズはよく考えられていて実践的でいい。
◯グループホーム職員
・エクササイズはみながら一緒にできるのがいい。難しいのもあるが・・・。
・実際の映像がおもしろい。
◯施設職員
・ダウン症に関わっている人にとって、「あるある」というシーンが多くあってコミュニケーションや支援の参考になる。
・楽しんで身体を動かしているのがとてもいい。
・とても映像がきれい。
・エクササイズの解説がわかりやすく、とてもいい。ダウン症の方だけでなく、職員にもいいエクササイズだ。
・DVD 全体の解説(ナレーション)がとてもよく、心動かされました。特に最後。
◯高齢者
・エクササイズが楽しく、思わず一緒に動いてしまった。音楽のテンポが早くついていけないところもあったが・・・。
・ダウン症の人のチャーミングな部分を知れた。
・ダウン症の人がこんなに上手に踊るなんて・・・驚いた。
◯元養護教諭
・障がいの重い人もできるダンス遊びはとてもいい。
・ダウン症の人は肥満で悩む親御さんが多いので、「座る」「立つ」の所だけでも家でできそう。
・エクササイズは誰でも指導できるが、ダンス遊びは好き嫌いがあり難しいかも。
◯一般男性
・とてもわかりやすい内容だった。
・内容が盛りだくさん過ぎるかも(109 分は長い)。
・障がいの重いダウン症の人でもできる内容というのがいい。
・個々の動きや表現をほめることで本人がとてもいい表情をみせ、個人を大事に指導していることに事に好感をもつ。
◯ダンス教育指導者
・個人を活かす指導や言葉かけがダンス遊びでみられ、これは障がいのあるなしに関係なく、指導者にとても大切なことでそれが映し出されている。すべての指導者に参考になる内容である。
◯小学校教諭(女性・40 代)
・見ていると、自分も身体を動かしたくなった。
・見ているだけでも楽しいDVDですね。
・カウントが、8と10が混在していた。現場の教師は混乱するかも。
◯大学教授(教育学・男性・50代)
・とても良いものになっていると思いました。子どもたちや家族が見て、楽しみながら体を動かせそうですし、 ダウン症児を担当する学校の教師や保育園などの保育士さんに見てもらって 取り入れてもらえそうだな、と思いました。ダウン症のある子どもたちや大人も、 皆さんダンスは大好きな人が多く、社会参加や余暇活動などにとって、とても 重要な遊び・活動だと思います。
また、健常者との交流や共に活動する場面を広げることを考えても、今の若者のダンスブームと重なり、とてもエクセサイズや ダンスは有効だと思います。
お値段も、この手のDVD では破格の安さですし…。 是非とも、私がしゃべる講演会などでは、宣伝したいと思っております。
・年齢設定の違いによって、エクササイズの内容が違うと現場の教師たちは喜ぶでしょう。
・「ダンス遊び」の「人と踊る」は、なかなか難しいですね。
・「エクササイズ」の画面に表示される文字情報が多すぎる。そっちに目が行ってしまい、講師の動きを妨げてしまう。
・学校には「学習指導要領に基づき評価する」という価値基準があるのだけど、ダンス遊びのような価値基準のものは、教師にとっては授業で取り入れるのは難しいでしょう。しかし逆にこのダンス遊びは、日常から切り離され、表現活動を楽しむということ。そういった場だからイキイキできる。そんな余暇活動であるのだから、それでいいのではないでしょうか。
・「ダンス遊び」の基礎編(お手本映像)くらいは、子どもたちが
画面を見ながら一緒に動けるような内容であればいいのでは?
・このDVD の効果は、療育的なことよりも、むしろコミュニケーション能力の強化だろう。ダンス遊びというよりも、表現遊び。
◯元養護学校教諭(女性・70代)
・講師の発語がしっかりしてよい。教師にとってのよい見本だ。子ども達に伝わりやすい。ボイス・トレーニングを受けている人ですか?
・「エクササイズ」は、イベントなどの前に行う体操として、福祉教育現場で利用できるでしょう。現場の教師にとって、10分以内でできるエクササイズは重宝されるでしょう。
・「ダンス遊び」は、現場の教師たちが、学習発表会などの際によい参考となりうまく取り入れてくれる事でしょう。
・「ダンス遊び」の、「ポーズ」→「マネ」→「モノ」→「人」という流れが素晴らしい。
・私だったら違う音楽を使う箇所がいくつかあった。
・知り合いの教師で、ボールなどを使って同じような表現活動指導している人がいる。「モノ」は、現場の教師が自分のやり方でそれぞれ自由に選ぶでしょう。
・「モノ」で使用している「布」の紹介が欲しかった。どんな素材で、どんな手触りなのか? などを知りたかった。
・「ダンス遊び」の「手本」は、子どもたちが自分でDVDを操作して、自分たちだけで見て一緒に踊れるようにできたらよかった
。
教師がかまって上げられない時に、子どもだけで使用できると助かる。
・子どもたちにとって、学校の期間というものは人生の中では短い期間。大切なのは学校卒業後の人生。多くの人がそこに頭を悩ませている。「余暇」をどうしたらいいのか? このDVDは、そんな「余暇」の部分に大いに役立つだろう。
・「実際」が「お手本」の通りになっていないことがミソ。通常の
How toビデオは使用者がHow to通りに行ってしまい、その枠にとらわれてしまうことが多いが、このDVDではその心配はないでしょう。 解説ナレーションのない「実際」映像も含めて、そこら辺は、製作者の「自分で考えてください」という無言の意図なのでしょう。
・現場教師は、皆すでに自分のやり方を持っていて、皆プライドもあるので、このDVDの通りには行わないでしょう。自分のやり方の参考に使う人が多いと思う。
◯老人介護施設・運動指導員(男性・50代)
・ダウン症の子たちって凄いんですね。
・でもこの「エクササイズ」は、老人には無理。激しすぎます。特に老人の人たちは、張り合う傾向があるので、このエクササイズでは、ちょっと目を離している隙に怪我をしてしまう。
◯振付家・舞踊家(女性・40 代・イギリス人)
・言葉も分からないのに、予告編を見て泣いた。
・DVD を送ってもらい、また泣いた。言葉は分からなくても分かる。アメージングなDVD!
◯Amazon 購入者コメント
・★★★★★
「出る出る」と噂されていて、やっと入手しました。自分は何の知識もないのでどんな効果があって本当に有用なのかなんていう事は皆目判断つかないのですが、子どもと一緒に、楽しくできる様に工夫されていました。
監督の立場から
随分とたくさんの感想をお寄せいただきました。皆様どうもありがとうございました。
私が映像にして伝えたかった河下ワークショップ(以下WS)の世界・魅力が、なんとか視聴者には伝わったようで、ホッと胸を撫で下ろしています。
ヨーロッパから「障がい者と健常者のダンス活動」(ダンス遊び)が日本に入ってきたのが、1990年頃。その後日本では、「芸術」の面から「ダンス遊び」を紹介しようとする傾向が強くあり、それが逆に普及を伸び悩ます足かせになっていたように思います。
本人がそこにいなくても描いた作品を展示すればいい絵画や書道などとは違い、「ダンス遊び」は、本人が直接作品(ダンス)に介在し、本人自体が作品にならなければなりません。そしてそのほとんどの場合が、サポートする他者を必要とします。その難しさもあります。
また論じようとすると、純粋な芸術論だけでなく、本人とサポートする者のダンスを通じた関係論、サポートする者の踊っている時の感覚論も介在してきて、とかく論点が複雑化してしまう傾向があります。
「ダンス遊び」は、「福祉」と「教育」と「芸術」の交差点。
どれか一つだけでは説明し切れない奥深さがあり、同時にその難しさがある。
かねてから私はそう思っていました。
今回いただいた感想は、この3つの道からの、好意的なご感想であったかと思います。そしてそれこそが、河下WSの魅力と実力なのだと思います。
改めてゆっくり感想を拝読してみると、3つの道に共通している事柄として、私は、指導者の態度に、モンテッソーリ教育(註1)を思い浮かべます。しかし同時に、自主性を重んじるモンテッソーリ教育的態度も決して万能ではないようにも思います。自主性を重んじて待つばかりでなく、時にはこちらから刺激を与えることや、枠組、レールを作ることも、人によっては効果的なこともあるだろうと思います。用意された自由よりも、制約の中、自分で創り出す自由の方が価値のある場合もあるでしょう。
また「褒める」という行為も、目的を取り違えたり、心が欠如してしまうと、オペラント条件付け(註2)の
“報酬”に替わるものになってしまうのではないか? という危惧も感じます。
実はそんな点が、今回のDVDでは伝えにくかったことで、視聴者の人間性にゆだねています。これらの点に関しましては、私にとって、次作への数ある宿題の一つとなっています。
「ダンス遊び」というフィールドは、種が蒔かれたばかりの野原なのだと思います。
1つの道だけに固執せず、決して排他的にならずに、3つの道の交差点として深まっていき、美しい花を咲かせて欲しいと私は願っています。
そして本DVDが、土を整え、充分な水と光、良き肥料になってくれればと思います。
講師・河下亜紀だけでなく、いろいろな方がそれぞれの個性を発揮して、それぞれの地域でそれぞれの「ダンス遊び」を行い、「地域の新しい踊り」に発展していってくれればと願います。
様々な境遇を生きる人たちにとってダンス遊び(表現遊び)が、自己と他者を救済し、人と人結び、生きる喜びと希望の光なってくれればと願います。
皆様に重ねてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。
引き続き、口コミ、拡散のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
脚註
関連事項
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